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みなさんは2008年に起きたリーマンショックをご存知でしょうか?
金融危機の代表的なものとしてリーマンショックはよく取り上げられます。
そこで今回はリーマンショックについて詳しく説明をします。
リーマンショックとは
2008年9月15日に当時の大手証券会社であるリーマン・ブラザーズは破綻しました。
アメリカの大手証券会社が破綻することなど当時は全く想定されておらず、市場は大パニックに陥りました。
リーマン・ブラザーズが破綻した翌日の日経平均株価は、前週末比605円(4.95%)安の1万1609円と約3年2カ月ぶりの安値水準となりました。
その後も日経平均株価は大きく下落し2008(平成20)年10月28日、日経平均株価がバブル後の最安値となる6994円90銭まで下落しました。
リーマンショック前の株価に戻ったのはそこから約4年後のアベノミクスが始まった2012年のことです。
株価回復までになんと4年もかかったことになります。
リーマンショックの原因
リーマンショックは様々な要因があるといわれていますが、リーマンショックの大きな原因はサブプライムローンです。
サブプライムローンとは、平たくいうと信用力の低い個人に貸す住宅ローンのことをいいます。
当時のアメリカはFRBが金利を引き下げていたのでお金が潤沢にある状況でした。また住宅価格も右肩上がりに上昇していたので、低所得者にローンを貸しても、返済が滞っても住宅を売却すれば回収できると踏んでできたのがサブプライムローンです。
サブプライムローンは信用力の低い人に貸すので当然ですが金利は高くなります。しかし、借り初めの金利は低く抑えられていたので、低所得者でもローンの返済ができました。
しかし金利はある段階で急上昇するのが一般的なサブプライムローンでした。金利が上がると当然ですが、ローンの返済ができない人が続出します。ローンの返済ができないと住宅を売るしかありません。
多くのサブプライムローンの借り手が住宅を手放しました。住宅を手放してもローンの回収ができれば問題は無かったのですが、多くの住宅が売りに出されたため住宅価格も下落してしまいました。
そして資金を回収できない大量の不良債権を金融機関は抱えるようになってしまったのです。
特に大きな影響を受けたのがサブプライムローンを証券化して積極的に投資家に販売していたリーマン・ブラザーズとサブプライムローンの証券に保証を付けていたアメリカ大手保険会社のAIGです。
そしてリーマン・ブラザーズは負債に耐えることができず破綻してしまいました。AIG はその後、アメリカ政府の救済を受けることができたので破綻を免れました。
しかし大手証券会社であるリーマン・ブラザーズが破綻したショックはあまりにも大きく、世界的に大幅な株安になってしまったのです
まとめ
今回は、代表的な金融ショックであるリーマンショックについて説明をしました。
株価の変動や為替の変動等を見ると非常に大きな金融ショックだったことがご理解いただけるでしょう。
過去の金融ショックについて学ぶことが非常に大切なことです。なぜならこの金融ショックについて知っていると対策をとることができるからです。
ぜひリーマンショックだけではなく他の金融ショックについても理解を深めていただければ幸いです。